干し鱈考

ポルトガルワインの講座が楽しかったと方々で話していたら、Iさんが「(私を)クリスチアノ にお連れしなければ」と、昨年代々木公園にあるポルトガル料理屋さんに連れて行ってくれました。


それから後、今一番よく行っているお店かもしれません。

一番初めに行ったときに、底なしの胃袋をお持ちのOさんがご一緒だったので、初めてのポルトガル料理に「うわーあれも食べたい♪これも食べてみたい!」と注文していたら、「もうやめてください」とお店の人に止められw(商売っ気のないお店ですね・笑)、その後も何度か行ってますがまだメニュー制覇できてないんですよね。

メニューが豊富なんですよ、クリスチアノ。

というか、ポルトガル料理が豊富なんでしょうねぇ。


これまで馴染みのなかったポルトガル料理、メニューには干し鱈がたくさん登場するので、彼の地では干し鱈がよく使われることを知りました。

クリスチアノでも、「まずはこれ」とほとんどの人が注文するのが「バカリャウのコロッケ」です。




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バカリャウ=干し鱈。

干し鱈とじゃがいもを合わせて揚げた、ポルトガルの定番料理だそうです。
クリスチアノでは唐辛子やイカスミなどで色づけていて、赤、黒、白など色別のバカリャウとなっています。


このバカリャウ、検索してみると調理前の干物は韓国の干し鱈とほとんど同じにみえます。

スペインやポルトガルでは、半端ない量の塩で漬けた鱈を干しているそうなので、味的には韓国のが淡白な気がします。

そう。韓国でも干し鱈を料理によく使うんですよ。

韓国で干し鱈を使った料理といえば、プゴククが有名でしょうか。




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こちらは2月にソウルで食べたプゴクク。

お店の場所は★ここで見てくださいね:)


このお店はコクのある出汁にアミの塩辛をアクセントにいただく、とってもおいしいプゴクク専門店です:)
ロッテホテルから近い中心地にありますので、ソウルに行かれたら是非行ってみてください。オススメです♪


「プゴ」は漢字で「北魚」と書き、北方でよく獲れる魚なので北魚=プゴと言うと韓国留学中に教わりましたが、北部の山岳地帯で凍結乾燥させるから北魚という説もありました。ほぉ。知らなかった。

プゴと書くと馴染みが薄いかもですが、「明太=ミョンテ」とみれば、日本では明太子でお馴染みのスケトウダラのことなので、ミョンテの方がわかりやすいかもしれませんね。

この干し明太、韓国料理では細かく砕いてふりかけのようにしたり(プゴポプラギ)、蒸して甘辛いタレをつけて焼いたり(プゴチム)と、本当によく食べられる魚です。
ちなみにプゴチムは酒の肴にぴったりな一品で、ソジュ(焼酎)によく合います:9


ポルトガル料理でも「バカリャウ・ア・ブラッシュ」干し鱈とポテトの卵とじは定番料理だそうで、干し鱈大活躍です。




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このお料理、お店の方が「これでもか!」というぐらい混ぜて行かれましたw



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なんだかこの混ぜ方、韓国のピビンパプとかピビンミョンとかチャージャーミョンみたい。
素材だけでなく、この混ぜ方にも親近感わきます。




ポルトガルも韓国も海に囲まれた国だし、海産物の食べ方は似るのかなぁ?でも同じ海に囲まれている国の日本で干し鱈って見ないよなー?と思って検索したら、ありますね!

京都の「棒鱈」や津軽の「干し鱈とふきの煮物」など。
関東圏ではみかけませんが、やはり日本は広かった。

ほぉ。京都ではおせち料理でいただくんですね。
「いもぼう」 さん、一度行ってみなければ。

海老芋と煮たの、美味しそうです!


しかし北部の青森で干し鱈を食べるのはわかりますが、京都でなぜ?と検索かけてみると、面白い記事を見つけました。

「ポルトガルと京都の意外な関係」


なんと、先斗町(ぽんとちょう)はポルトガル語のPonta(先端)という単語から来ているらしいというじゃないですか。
うわお。本当?知らなかった。

しかも!

棒鱈はポルトガルから伝わった可能性が高いとのこと。これも本当??!


じゃぁ韓国の干し鱈は???

韓国でスケトウダラが文献上に登場するのは、一番古いもので16世紀の『新増東国與地勝覧』(朝鮮王朝時代の地理の本です)に「無泰魚(ムテオ)」という名で登場するのが初めてとのこと。

日本で南蛮貿易が行われたのも16世紀ですよねー

うーん、ここには干し鱈を巡る関係があるのでしょうか?


謎が謎を呼び、もっと調べたくなってきました。


とりあえず、ネットで検索できるのは限りがありそうなので、本日はここまで。
暇をみつけて文献調べてみようと思います:)

干し鱈は日本を経由して韓国に伝わったとか判ったら面白いですよね。

唐辛子も日本経由で伝わった説が有力ですしね←可能性の話なので、断定ではないですよ。



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しかし鱈って奥深い魚ですなぁ。
Oさんからご紹介いただき読んだ本も大変面白ろうございました。

『鱈―世界を変えた魚の歴史』


ご興味もたれた方はこちらもご一読を。オススメです:)





BGM♪ Jason Mraz -I'm Yours

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