ワイナリー巡り~ボルドー編#7~Chateau Angelus

サンテミリオン (Saint-Émilion) 地区にあるシャトー・アンジェリュス(Chateau Angelus) を訪れました。



01-changelus17.jpg

サンテミリオン地区はボルドーの市街地から東へ40㎞ほどにあり、ボルドーワインの有名な産地でもあり、歴史地区は周辺の7つのコミューンの景観とともに「サン=テミリオン地域」の名で街ごと世界遺産に登録されている歴史ある美しい地域でもあります。



map-angelus1.jpg

さて、そんな歴史ある地域にあるシャトー・アンジェリュス。

名前の由来は、マズラの礼拝堂、サンマルタン・ド・マズラ教会、そしてサンテミリオン教会の3つの教会の鐘の音を同時に聞くことができたことに由来しているそうです。

ケスタの麓(pied de côte)の上に建つ有名なサンテミリオンの鐘楼から1キロメートルもしない距離にシャトーはあります。

鐘がキーワードのシャトー、まずは見学に訪れた人たちの国家をシャトーの鐘で演奏してくれました。

広報担当のティエリーさん、最初間違って違う国の国家流しましたがw

教会の鐘の音で聴く君が代は、なかなか不思議な響きでしたよ:)



02-changelus.jpg

アンジェリュスのブドウ畑は合計23.4ha、年間生産量は9万本ほどとのこと。

畑はほとんどがシャトーの周りにあり、シャトー周辺の土壌は粘土質石灰岩が下層にある粘土質で、畑の途中の道路を挟んで一段下がっている土地の下部では粘土質に砂、砂利が混じってくる土壌へと変わるそうです。

そのため、サンテミリオン地区にあるシャトーにしては、メルローの比率が50%と少なく(粘土質の土地ではメルローが植えられます)、カベルネ・フランが47%、カベルネ・ソーヴィニヨンが3%といったように、カベルネの比率が高めになっているのが特徴です。



03-changelus16.jpg

さて、畑の見学をさくっと終えた後は醸造施設の見学へ。

サンテミリオンの格付けは1955年に制定され、原則10年に一度見直しが行われます。

格付けは、第1特別級A、第1特別級B、特別級、特級の4層からなりますが、シャトー・アンジェリュスは2012年の格付けで第1特別級A(Premiers Grands Crus Classes A)に昇格したシャトーです。

ちなみにこの時にシャトー・パヴィ(Chateau Pavie)も昇格し、元々特Aだったシャトー・オーゾンヌ(Chateau Ausone)とシャトー・シュヴァル・ブラン(Chateau Cheval Blanc)と併せて第1特別級Aのシャトーは4つとなりました。



04-changelus23.jpg

3年前に特Aに昇格したシャトーだけあり、醸造には最新の設備と手間をかけているなぁと思った見学でした。

醸造はステンレスタンクと木製タンク、それにコンクリのタンクの3つがあり、ブドウの収穫は全て手摘みで行われます。

ブドウ畑で選果を行い、醸造所まで搬入後、除梗前に2度目の選果、除梗後にも3度目の選果を行っているそうです。

三度の選果とはすごいですね。



05-changelus22.jpg

選果後は、ポンプを使用することで種が潰れてしまうのを防ぐために、とても長いベルトコンベアを使用してタンク上部までブドウの粒を持ち上げているそうです。

そして、ブドウの粒の破砕をせずに上部からタンクへと落とすんですって。

なんとも独創的ですね。

こうすると、落ちた時に果皮が破れるブドウと、粒のままで果皮が破れないブドウが出てきます。

アンジェリュスでは、よりフルーティさを増すために、一部粒のままで発酵を行う「ホールベリーファーメンテーション」という方法を採用してるそうです。

凝縮した果実味はこの独特な造り方によるのですね。



06-changelus21.jpg

コンクリタンクでは、発酵途中に行うルモンタージュを独特のタイミングで行うと説明がありました。

説明からはすごい手をかけている印象でした。なるほど。



07-changelus20.jpg

熟成庫では赤い塗りも鮮やかにタンクが整然と並んでいました。



08-changelus15.jpg

ボルドー滞在中に樽工場の見学も行ったのですが、樽の胴体を赤く塗るのは見た目の美しさからで、さらに樽の淵に木枠をつけるのも美しさのためだと聞きました。

そしてこういう樽を使っているのは、お金持ちのシャトーだとわかると(笑)

シャトー・アンジェリュス、間違いなくお金持ちの特Aシャトーですね。



09-changelus19.jpg

さて、醸造の説明をひと通り聞いた後は、シャトーでランチをいただきました。

美しいシャトーのテラスで、まずはアペリティフを♪



10-changelus14.jpg

まずはシャンパンで乾杯。ボルドーの泡じゃなくてシャンパンでしたね。

Champagne Billecart-Salmon

家族経営ならではの「高品質・少量生産」を貫いているプレミアム・シャンパーニュ、さすがにとーーーーっても美味しゅうございました♪



11-changelus18.jpg

アペリティフもね、鴨や蟹、



12-changelus11.jpg

ホタテなど、もうこれだけでお腹膨れます!という量でだしてくれました。



13-changelus13.jpg

とはいえ、しっかりコースでいただきますw

シャトーの広間にセッティングされたテーブルは、なんと、私たちのために作られたこの日限りの特別な空間でした!

シャトー・アンジェリュスでは、普段お食事は提供してないんですって。見学とテイスティングのみ。

わー。なんか特別って聞いただけでアガります←単純



14-changelus09.jpg

まずはセカンドの「Carillon d'Angelus 2012」から。

こちらのセパージュは、メルロー50%、カベルネフラン25%、カベルネソーヴィニオン25%。

アンジェリュスの新樽率は100%なのですが、セカンドのカリヨンダンジェリュスは新樽率50%とのこと。14か月熟成。

記憶も遠のいてきましたが、50%でも樽香けっこうした気がします。




15-changelus10.jpg

そしてこちらに合わせたお料理は、Noix de Saint-Jacques aux cepes,Ail et persil。

「ホタテとセップ茸の焼き物、ニンニクとパセリソース」

Ch.De La Dauhpineで赤ワインとサーモンにも驚いたけど、ホタテと赤ワインも結構インパクトありました。

これはセップ茸ありきの合わせだなぁと思いましたよ。



16-changelus07.jpg

次のお料理はメインで鶏。

Supreme de poularde a la bordelaise
Copeaux de truff noire
Legumes du marche

「鶏のボルドー風、黒トリュフと市場の野菜」
訳すとこんな感じですかね(適当)
日本語メニューなかったんですよね@@



17-changelus08.jpg

そしてワインは「Chateau Bellevue 2007」

こちらはアンジェリュスの兄弟シャトーになります。

シャトーの畑はアンジェリュスの正面の丘に位置する卓越したテロワールにあるそうです。

オーナーはプラデル・ド・ラヴォー&コナンク家でしたが、50%の権利をシャトー・アンジェリュスのブーアール家がコナンク家から取得したそうです。

ブーアール家では先々代が1938年にベルヴュー取得に失敗しているそうなので、念願の買収だったようです。

こちらはメルロー100%の新樽率も100%。18か月熟成。

メルローの芳醇でもあり土くささもありの、力強さを感じるとっても美味しいワインでした♪



18-changelus05.jpg

そしてチーズ盛り合わせ。

Aedoise du fromager,
Confiture de cerises noires et pain aux noix

かなり満腹でしたが、ワインとチーズのマリアージュを楽しまない手はありません。
↑つまり全部食べる♪



19-changelus06.jpg

そしてそして、本日のメインのワイン登場!

Chateau Angelus 2007

セパージュはメルロー65%、フラン35%。
新樽100%で24カ月熟成。

わお。
力強いわけだ。

これぞボルドーワインという力強さ。

何度も言っていますが、ボルドー来る前にはメルローそれほど好きじゃなかったのですが、ここへきて一気に評価が変わるほど美味しいと思いました。

やはり人を惹きつけるだけのワインです。



20-changelus03.jpg

さて、この日飲んだワイン3種。

どれもボルドーらしい力強いワインでしたね♪

素晴らしい。



20-changelus04.jpg

こちらのシャトーも結構な数を開けてくれたので、チーズとか出されちゃうと「お腹いっぱーい」とか言いながら、やっぱりしっかり食べました@@

デブまっしぐら。でもいいの。旨んまかったから♪♪♪

もうチーズにブラックチェリーのジャムとか反則よねw



21-changelus02.jpg

そしてデザートもしっかり♪

L'hibiscus;
Framboise,cranberry,
Hibiscus sur croquant chocolat blanc

ハイビスカスというタイトルのフランボワーズのムースでした。
これぞフレンチというデザート。おいしゅうございました:9



22-changelus12.jpg

こちらのシャトー、広報のティエリーさんがとてもフレンドリーで、ワインもたくさん開けてくれてみんなでゴキゲンになったこともあり、印象がとても良かったです。

アンジェリュスは田崎真也さんと繋がりも深いらしく、それもあり私たち田崎の生徒を特にもてなしてくれたのかもしれません。
特別ランチとかね。

とってもとっても楽しく見学させていただいたシャトー・アンジェリュスでした♪



---------------------

サンテミリオンの街も観光したので、ちょっとだけ載せますね。



saint-emillion.jpg

シャトー見学の後はサンテミリオンの歴史地区も訪れました。


.
saint-emillion2.jpg

が、坂道を駆けまわっていた記憶ばかり(汗)

時間がなくて、ワインショップまわるのに必死だったんですよね~(大汗)



kaminoshizuku.jpg

そんなショップではワインよりマンガ『神の雫』見つけて満面の笑顔で喜んでいたり(爆)
いやー、フランス人も『神の雫』読むとは驚きました。
ショップのお兄ちゃんにむっちゃ勧められましたよ、マンガとワイン(笑)



saint-emillion3.jpg

なので、せっかくの歴史地区の散策も、ざざっと眺めただけというのが正しいのですが(反省)、短い時間ながら楽しかった記憶ばかり蘇ります。



saint-emillion4.jpg

時間ない中、しっかりにゃんこの写真とか撮ってたり。
いやー、しかしこのにゃんこちゃん美人さんですなぁ。フランス美人。

サンテミリオンまで来て走りまわるなんてそうそうないと思うので、これはこれで楽しい旅の記憶となりました。

でもね、サンテミリオンの街はいつかまたゆっくりと訪れて見学したいです:)





BGM♪ Regina Spektor / Songs

tags